水虫

症状

水虫は正式には「白癬(はくせん)」といい、足にできると「足白癬」、手にできると「手白癬」、爪にできると「爪白癬」、頭部にできると「頭部白癬」と言います。白癬は白癬菌と呼ばれる真菌(カビ)の接触感染によって起こります。白癬菌は皮膚の表面の角質層にあるケラチンというたんぱく質を栄養にします。このケラチンが多く含まれる部位(足や爪など)に生じやすいので、足白癬や爪白癬がよく見られるのです。足白癬は、足の指の間がじゅくじゅくしたり、足の裏がかさついたり、小水疱ができます。爪白癬は、足の爪の色が黄白色に変わったり、爪の表面に凹凸を生じたり、爪が厚くなります。いずれも一部を取って顕微鏡で見て、菌糸や胞子を確認して診断します。患者さんが爪白癬と思っていても実際には「靴の圧迫」が原因で爪の異常が起こっている場合もあります。また、「乾癬」や「扁平苔癬(へんぺいたいせん)」など爪白癬に似ている病気もあります。爪白癬ではないものに爪白癬の治療をしても当然よくなりませんので、きちんと診断をつけることが大切です。

治療

白癬の治療には白癬菌を殺したり発育をおさえたりする「抗真菌薬」の塗り薬と内服薬があります。塗り薬にはクリームや軟こう、液体があり、症状と場所に応じて使い分けます。足白癬の場合、軽症の場合は3ヶ月、広範囲の場合は6ヶ月外用します。爪白癬では爪の表面だけでなく奥にも病巣が及んでいるケースが多く、塗り薬をつけても成分が患部に到達しにくいという問題があります。このため、外用のみで順調に経過しても完治するまでには爪の生え替わる1年以上の期間が必要です。このようなケースには効果的な内服薬があるので、これを利用すると半分くらいの期間で爪白癬を完治させることができます。内服薬は爪や皮膚の角質への親和性が高いので、薬を終了した後も有効成分が患部に作用するため期間が短縮できるのです。内服の方法は、服薬と休薬を一定期間で繰り返す「パルス療法」か、1日1回1錠を毎日内服する「連続療法」が行われています。内服中は血液検査を定期的に行い、肝機能など副作用が出ないかどうかをチェックします。但し、ほかの病気があって多数の薬を服用している、胃が弱く内服薬で胃を荒らす心配がある、肝機能に問題がある、という場合には内服薬は使えないことがあります。糖尿病などで皮膚の免疫力が低下している場合、水虫でできた水疱が破れたところから細菌感染が起こり、激しい炎症が起こることがあります。

「予防は、足を清潔に保ち、外部からの感染を防ぐことが第一です」

足は一日にコップ1杯もの汗をかくといわれています。これが白癬菌増殖の温床となるので、入浴時には体と同じようにしっかりと洗います。その際は足の指一本、一本をよく洗います。入浴後はタオルでよくふき、しっかりと乾かします。
また、汗で蒸れた靴を放置すると靴の中で白癬菌はしばらく生きています。使用後の靴には乾燥剤を入れたり、汗を吸い取る中敷を敷いたりして靴を乾燥させておきます。いつも乾燥した靴にしておくため、靴は同じものを毎日履くのではなく、2、3足を履き回すようにします。8時間以上靴を履いたら靴を脱ぐようにします。オフィスにいる場合、可能ならサンダルに履き替えると効果的です。 スポーツジムやプール、温泉施設など多くの人が集まる場所でバスマットなどを使った日は、特に意識して足を洗うようにします。
もし水虫になってしまったら、家族などに感染させないためにもバスマットやトイレのスリッパなどの共有をやめるようにします。

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