にきび・しみに対するケミカルピーリング
当科では、にきび、しみの方を対象にケミカルピーリングを行っております。
完全予約制で、所要時間は40分ほどです。
料金、予約については皮膚科外来までお問い合わせください。
1.ケミカルピーリングとは?
ケミカルピーリングとは、皮膚に化学物質を塗布しその作用により皮膚表面を一定の深さで剥脱させる手法です。当科では角質層まで作用する、もっとも浅いvery superficial peelingというピーリングを行います。 ケミカルピーリングの治療は、日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドラインで、特ににきび(ふきでもの)と一部のしみ(肝斑(かんぱん)と日光色素斑)に高い効果が認められるとされています。にきびでは、皮膚の角層を剥離することにより毛穴が詰まりにくくなった結果、にきびのもとであるコメドができにくくなります。つまり、にきびの新生と再発の予防ができるのです。 また当科では、活性型ビタミンC、ビタミンAのイオン導入(電気イオンの力で皮膚に高濃度のビタミンを浸透させる手法)を同時に行います。ビタミンCはにきびの炎症によって生じる皮膚の活性酸素を抑制します。ビタミンAは皮膚の膠原線維を整える作用があります。これらも皮膚の炎症を早く抑え、皮膚を整える効果があります。
2.ケミカルピーリングを始めるにあたっての注意事項
- ※ケミカルピーリングを受けられない方
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- 過去にケミカルピーリングを受けてトラブルのあった方
- ヘルペスなどのウイルス感染症の発疹ができている方
- アトピー性皮膚炎やかぶれなどの湿疹が顔面にある方
- 妊娠している方
- 顔剃り、ひげ剃りなどの脱毛処置を直前に行った方
- 前日にピーリングタイプのパックやマッサージを行った方
- 1週間以内に日焼けをした方
- ケミカルピーリング後、1週間以内に日焼けをする可能性のある方
- 過度の敏感肌、乾燥肌の方
- 血管が透けてみえるような皮膚の薄い方
- 痛覚障害や神経麻痺が顔面にある方
- 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)が顔面にある方
- 2ヶ月以内に顔の手術や放射線治療を受けられた方
以上の方は施術に注意を要し、症状によっては施術を受けられませんのでご確認ください。 もし、該当する部分がありましたら診察時にお知らせください。
3.ケミカルピーリングを受けた後の注意事項
- 施術後サンスクリーン剤を塗りますが、その上から化粧をうすめにしていただいても結構です。
- 施術後3日間はピーリング効果のある洗顔料や化粧品の使用、パック、マッサージはしないでください。効果が出過ぎることがあります。
- 施術後、皮膚は乾燥しやすく紫外線に弱いので、保湿ケア及び日焼け止め(あるいは日焼け止め入り化粧下地)をしっかり行ってください。
4.施術の回数と効果について
ケミカルピーリングは1回や2回では、はっきりした効果は得られません。にきびの場合、2週間毎に6回から8回と繰り返し行うことが必要です。まとまった期間の施術を終了したら、月に1回メンテナンスとして施術を続けると効果が持続します。
5.ケミカルピーリングの手順
ケミカルピーリングの手順は以下の通りで、所要時間は1時間弱です。あらかじめ化粧を落としていただいた状態から始めます。
医師による皮膚のチェックと問診
皮膚のチェックと問診を行い、ケミカルピーリングができる状態かどうかを判断します。
医師にケミカルピーリングを中止した方がよいと判断された場合は、受けられないこともあります。
角質ケア
洗顔でとれなかった汚れをふき取ります。
ピーリング
グリコール酸のジェルを顔にぬってイオン導入を行います。この時皮膚に軽度の刺激感と発赤が生じることがあります。
クーリング
皮膚の刺激感や発赤を沈静させるマスクを使用します。
ビタミンA及びCのイオン導入
高濃度の活性型ビタミンC及びビタミンAのイオン導入をおこないます。
アフタースキンケア
保湿剤とサンスクリーン剤を塗って皮膚を保護します。
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