専門外来

不育症外来

2021年1月、日本の不育症治療の権威である藤井知行医師が病院長に就任し、リプロダクション・婦人科内視鏡治療センターと連携した、不育症専門外来を開設いたしました。

初診担当医師 藤井 知行 病院長
外来開設日 月曜日午前、水曜日午後(完全予約制)

不育症とは

妊娠に至るものの、2回以上の流・死産を繰り返して結果的に子供を持てない場合を不育症(recurrent pregnancy loss)と呼びます。流産は妊娠22週未満に、死産は妊娠22週以降に、おなかの中で赤ちゃんが亡くなるなどして、妊娠が終了した場合をいいます。

不育症の頻度

流産は、一般的に、妊娠の10~15%の頻度で生じます。
日本では、2回以上の流産既往歴のある不育症が1年間に約3万人発生していると推定されています。

不育症のリスク

一般的な流産の原因は、ほとんどが偶然起こった受精卵の異常です。お母さんが何かをしたから、あるいは、何かをしなかったから流産が起こるということは、ありません。決して、ご自分を責めないで下さい。
不育症の方も、流産の原因で最も多いのは、偶然起こった受精卵の異常です。ですから、不育症の検査をして、何か異常がみつかっても、それが今までの流産の原因とは限りません。こうしたことから、不育症の原因とは言わず不育症のリスクと言います。

不育症のリスクには次のようなものがあります

  1. 夫婦の染色体異常
  2. 甲状腺ホルモンなどの内分泌異常
  3. 子宮の形の異常
  4. 子宮内の感染症
  5. 抗リン脂質抗体などの自己免疫異常や血栓傾向

この他にも、研究段階ですが、ナチュラルキラー活性の異常、サイトカインバランスの異常、脂肪酸バランスの異常などが言われています。

不育症の検査と治療

初診時によくお話を聞いたのち、不育症のリスクを持っているかを検査します。検査により、異常がみつかった場合は、リスクを下げるための治療として、お薬を使ったり、子宮の形に異常がある場合は手術をしたりします。

不育症は、決して恐れたり、あきらめたりする必要のない病気です。早めの来院をおすすめいたします。また、自分が不育症かどうか分からない方も、遠慮なくご受診ください。

リプロダクション・婦人科内視鏡センター 着床障害・不育症外来
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