白内障手術|眼内レンズの決定(単焦点レンズ/多焦点レンズ)
眼内レンズの決定は?
白内障手術は水晶体の濁りをとった後に、眼内レンズ(人工レンズ)を入れます。
眼内レンズの度数や種類を選ぶことにより、手術後の見え方を生活環境に合わせた快適なものにすることができます。
単焦点レンズ
一つの距離に焦点を合わせた眼内レンズです。保険適応手術になります。
a.遠方合わせ
- 長所
メガネなしでテレビや駅の表示が見える
- 短所
読書や書き物をする時にメガネが必要になる
b.近方合わせ
- 長所
メガネなしで読書や書き物ができる
- 短所
テレビや駅の表示を見る時にメガネが必要になる
c.モノビジョン…左右で度数をかえる方法です
- 長所
遠方・近方合わせよりもメガネを使用する回数が少なくなる、化粧・台所仕事・携帯電話の文字がある程度メガネなしで見ることができる
- 短所
長時間の運転や近方作業をする方には不向き 検査結果によっては不適応になる場合がある
生活環境/矯正状態 | 遠方合わせ | 近方合わせ | モノビジョン |
---|---|---|---|
新聞・雑誌 | △ | ◎ | ○ |
炊事・化粧・携帯電話 | ○ | ○ | ○ |
テレビ・駅の時刻表 | ◎ | △ | ○ |
多焦点レンズ
一つの距離のみ合わせる単焦点レンズと異なり、遠距離・中間距離・近距離など複数に焦点が合う多焦点レンズ手術は選定医療(※1)での手術となります。(費用などの詳細は医師・スタッフにお聞きください)
- 長所
遠方・近方合わせよりもメガネを使用する回数が少なくなる
- 短所
夜間の運転が多い人には不向き、検査結果によっては不適応になる場合がある
多焦点レンズ | モノビジョン | |
---|---|---|
会計 | 選定療養(保険+自己負担) | 保険 |
遠近感 | 変わらない | 少し悪くなる |
メガネの使用頻度 | 比較的少ない | 多焦点に比べると多い |
- ※1 選定療養
選定療養とは、社会保険に加入している患者様が追加費用を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と合わせて受けることができる医療サービスです。
手術費用
手術費用は下記のようになっております。ご不明な場合は遠慮なくご質問ください。
眼数 | 手術料(税込み) | |
---|---|---|
多焦点レンズ(選定療養費) | 片眼 | およそ15万円〜 |
両眼 | およそ29万円〜 |
(一般的な料金の一例)
3割負担で両眼手術した入院料金(1泊)を含んだ概算はおよそ47万円〜です。
※使用する眼内レンズの種類や入院時の居室によって変動しますので詳細はお問い合わせください。
乱視用眼内レンズ
乱視とは眼の表面・角膜の歪みのことを指します。乱視が強いと「2重に見える、ぶれて見える、光が走って見える」などの症状が生じます。このような場合には、乱視用の眼内レンズを挿入することによって乱視を減らし、快適な視力を得ることができます。


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