呼吸器センター(呼吸器内科・呼吸器外科)

呼吸器外科、内科一体となったチーム医療

  1. 専門医による安全、確実な胸腔鏡手術
  2. エキスパートによる呼吸器病診療
  3. 手術から緩和療法まで一貫した肺がん治療

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概要

近年、わが国における死亡原因の第1位である悪性腫瘍のなかでも、肺がんは男性では常に第1位を占め、男女ともにさらに増え続ける傾向にあります。また、肺がんのみならず、種々の環境因子の影響と関係して、慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支ぜんそくなどの慢性呼吸器疾患への対応もその重要性を増しています。このような状況を背景として、肺がんの診断・治療の第一人者である東京医科大学奥仲哲弥客員教授をセンター長に迎え、東京医科大学外科学第一講座のご支援ならびに国際医療福祉大学三田病院呼吸器センターとの連携のもとに、「山王病院呼吸器センター」を運営しています。 呼吸器内科疾患は、東京大学呼吸器内科出身の永田泰自国際医療福祉大学教授を中心に、気管支ぜんそく・肺炎・COPD・間質性肺炎などの対応を強化し、内科、外科、さらには呼吸器リハビリチームがひとつになって、チーム医療を実践しております。

診療実績

奥仲哲弥センター長は、3,500例を超える呼吸器外科手術経験を有し、新しい診断・治療技術の開発も活発に行っており、肺がんのレーザー治療における実績は世界的にも広く知れわたっております。 山王病院における呼吸器外科手術は400例を超え、その約8割を胸腔鏡下に行っています。肺がん手術例における輸血症例、手術関連死症例はともに0件で、平均在院日数は6.6日です。2016年の化学療法(抗がん剤)の延べ件数は220件を数え、患者様の体調にあわせ、外来ならびに数日間の入院で対応しています。診断から治療、そして再発の際の緩和療法まで、肺がんに対する一貫した対応を実践しています。

呼吸器センターの対象疾患

肺がんを中心に気管支ぜんそく、慢性気管支炎、COPD、間質性肺炎、呼吸不全、肺炎、縦隔腫瘍、胸膜腫瘍、胸膜炎、自然気胸などすべての呼吸器疾患が診療対象です。当センターではこのような患者様を対象として、気管支鏡検査、経気管支肺生検、穿刺針生検、微小ながんも見逃さない64列マルチスライスCTを駆使した肺がん検診、喀痰細胞診検査、各種呼吸機能検査など、多岐にわたる診断を行っています。
肺がんになるリスクは、年齢や喫煙習慣に左右されます。リスクが高いのは、50歳以上の方、喫煙指数(1日あたりの喫煙本数×喫煙年数)が400以上の方、痰や咳が2週間以上続く方、痰に血が混じっている方です。ひとつでもあてはまったら、検診を受けましょう。発見が早期であればあるほど、身体への負担が少ない治療が可能になります。
また、COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺気腫と慢性気管支炎の合併により閉塞性の換気障害を特徴とする病気で、通常ゆっくりと進行します。虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)に次いで死亡原因の世界第3位になる勢いで、日本では530万人以上の羅患者がいるといわれていますが、今のところ23万人の方しか治療を受けていないのが現実です。
日本人羅患者のほとんどが喫煙の影響です。禁煙した後、20~30年後に症状が出る場合もあります。慢性の咳・痰がある方、息切れや動悸がする方、風邪をひきやすいと感じている方は、COPDにかかっている可能性もありますので、胸のレントゲン、CT検査、肺機能検査をご受診ください。

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