新・リウマチ歳時記 Vol.48(2023.7.1)

2023年07月01日 新・リウマチ歳時記

番号呼び出し制度が始まります

梅雨のど真ん中。真夏のような暑い日もありましたが、気象庁ホームページの資料を見ると、東京の6月の降水量は過去20年間では最多だったようです。梅雨の時期に雨が降らないと、夏の水不足が心配ですから、やはり梅雨には雨が降ってほしいもの。幸い、現時点で東京の水源である利根川水系、荒川水系、多摩川水系のダムの貯水量は最高レベルですので、今年も水不足にはならないでしょう。しかし、同じ雨でも、「降れば土砂降り」は勘弁してほしいです。豪雨災害に心が痛みます。

7月1日から、山王メディカルセンターでは、外来や人間ドック受診者の呼び出しを、今までの氏名ではなく、受付番号で行うことになりました。個人情報を保護し、プライバシーを尊重する流れの中で、多くの病院では、番号で呼び出すシステムに移行しています。当院でも、「病院に来ていることを誰かに知られたくない」と思う人から、個人名で呼ぶのはやめてほしいという意見をいただいており、遅ればせながら、順和会4病院(山王メディカルセンター、山王病院、赤坂山王メディカルセンター、山王バースセンター)で7月から番号呼び出しに移行することになりました。
外来診療では、受付時にクリアファイルに入れてお渡ししている黄色の受付票の右上に記載される「受付番号」でお呼びいたします。ぜひ「受付番号」をご確認いただきますようにお願いいたします。ただし、患者さんの状態、診療内容、検査結果の揃い具合などで、受付番号順に診察室に入っていただくわけではありませんので、ご理解をお願いいたします。
番号呼び出しのメリットは、プライバシーを大切にされている受診者に安心していただけることです。しかしながら、受診者の取り違えが起こる可能性が高くなるという大きなデメリットがあります。そのため、番号で呼び出して診察室にお入りいただいた時に、ご自身でお名前と生年月日を名乗っていただくことが必要になります。1回の受診で、何度も名前を言わされることに違和感を覚える方もおられると思いますが、同姓同名の方もおられますし、患者さんの取り違えは重大な医療事故につながりますので、ご理解をお願いいたします。なお、待合スペースでリラックスしていただいている時に、自分の名前が呼ばれれば、ハッと気づきますが、番号だとスルーしてしまう可能性があります。受付番号で何度かお呼びしても認識されない場合は、お名前でお呼びする場合もありますので、これもご理解をお願いいたします。

名前呼び出しから番号呼び出しへの移行は、アナログからデジタルへの移行のひとつでもあります。デジタル社会になれば、作業も効率化し、人的ミスも防げるのですが、マイナンバーカードやマイナ保険証の問題が噴出しているように、アナログからデジタルに移行する時に、様々な問題が起こります。今回の、名前呼び出しから番号呼び出しへの移行がスムーズに行えますように、病院側として最善の努力をしたいと思っておりますので、よろしくご理解をお願いいたします。

梅雨の後半は、豪雨が起こりやすい時期ですし、梅雨が明ければ、厳しい夏が待っています。体調管理をくれぐれもよろしくお願いいたします。私は、早寝早起きを心がけてから、一日のリズムが良くなり、体調が良くなった気がします。「朝活」、「早起きは三文の得」が実感できる夏にしたいと思っています。

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山中医師が東京女子医科大学にて2011.8~2019.4に連載した「センター便り」はこちら