リウマチ・膠原病内科

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当科からのお知らせ

概要

2019年5月、山中 寿院長(医師紹介ページ)の着任に伴い、リウマチ・痛風・膠原病センターを開設。2024年4月、診療科名称をリウマチ・膠原病内科に改称しました。
患者数の多い関節リウマチや痛風に対する先進的な治療を中心に、多岐にわたるリウマチ性疾患の専門的な診断と治療を行っています。
リウマチ性疾患は多岐にわたるため、なかなか正しい診断に至らない場合もあります。明らかな原因がなく関節の腫れや発熱、皮膚の赤みなどが出現した場合、また人間ドックや健診で「リウマチ因子」や「抗核抗体」が陽性、「尿酸値」が高いと言われた方は当科をご受診ください。

対象疾患

以下に示すリウマチ性疾患全般の専門的な診断と治療を行っています。

1.関節リウマチ

複数の関節に炎症を生じ、次第に関節が変形して日常生活に影響を及ぼす疾患です。女性が80%を占め、どの年代でも発症する可能性があります。早期に正しく診断し、適切に治療を開始する必要があります。幸い、過去20年間で治療は劇的に進歩し、半数以上の方々が「寛解」という、発病前と同様の生活を送れる状態まで回復できるようになりました。当科では、従来型抗リウマチ薬をはじめ、生物学的製剤、分子標的型抗リウマチ薬などの薬物治療が中心ですが、山王病院 整形外科/リウマチ科およびリハビリテーションセンターとも連携しており、手術については整形外科のリウマチ専門医が診療にあたるほか、さまざまな合併症に対しても対応しています。

2.痛風

主として足の関節に急性関節炎を生じる疾患で、働き盛りの男性に多く、尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が長く続いた結果として起こります。関節炎に対する適切な治療と、高尿酸血症に対する十分な治療の両面が必要です。また高血圧、高コレステロール血症、尿路結石などの合併が多く、併存疾患の管理も必要です。生活習慣病の一つですので、体重コントロールや節酒などが必要ですが、きちんと治療すれば、発症前と同じような社会生活を送れるようになります。当科では、痛風に対する正しい治療を行うとともに、他の診療科の専門医とともに、生活習慣の改善も含め、全身的視野から治療を進めています。

3.膠原病の各疾患:全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症など

これらの膠原病は、いわゆる難病とされている疾患ですが、治療法もかなり進歩して、患者さんの予後も改善しています。多くの疾患があり、治療法も各々異なりますので、まずは正しい診断と重症度の評価が大切です。またいろいろな臓器にも病変がある場合が多く、山王病院の各診療科や、近隣の大学病院、特に東京女子医大膠原病リウマチ内科と緊密な連絡を取って、患者さんのトータルケアに努めています。

4.その他のリウマチ性疾患 リウマチ性多発筋痛症、偽痛風、ベーチェット病など

高齢者に多く発症し、全身のこわばりを主訴とするリウマチ性多発筋痛症は、高齢化とともに増加傾向にあります。偽痛風も高齢者の疾患で、膝や足首などにひどい関節炎を生じます。いずれもまずは正しい診断が大切で、当科ではリウマチ専門医が専門的な治療を行っています

その他ご案内

さんのう健康講座

山王病院3階にあります山王ホールにて、一般の方向けの「さんのう健康講座」を随時開催しています。開催に際してはホームページに掲載いたしますので、ぜひ情報をご確認ください。

山中医師の新・リウマチ歳時記

山中医師が、東京女子医科大学在籍時から毎月書き続けてきた「リウマチ歳時記」。
病気の知識のみならず、様々な話題を、季節感とともにお知らせいたします。

山中医師が2011年から8年間にわたって毎月書いてきたエッセイは下記のサイトで見ることができます。
リウマチ歳時記アーカイブス

当科へのお問い合わせ
03-3402-5581(代表) 電話受付時間:日・祝を除く8:30~17:30
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