リウマチ・膠原病内科
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当科からのお知らせ
概要
古典的膠原病(全身性エリテマトーデス、血管炎、全身性強皮症、皮膚筋炎・多発性筋炎、混合性結合組織病)、関節リウマチ、痛風、各種のリウマチ性疾患に対する先進的な治療を行っています。初発の患者様、大学病院などの治療で状態が安定した患者様のいずれにも対応しています。 また、明らかな原因がない発熱、関節の腫れや痛み、皮膚の赤み(皮疹)などが出現した場合、人間ドックや健診で「リウマチ因子」や「抗核抗体」が陽性、「CRP」が高い、「尿酸値」が高いと言われた方は、当科を受診してください。精査し、診断を確定し、必要な治療をご提案します。
主な対象疾患
関節リウマチ
複数の関節に炎症(痛みと腫れ)を生じ、次第に関節が変形して日常生活に影響を及ぼす疾患です。女性が80%を占め、どの年代でも発症する可能性がありますが、最近は70代~80代で発症する方も増えてきました。早期に正しく診断し、適切に治療を開始する必要があります。幸い、過去20年間で治療は劇的に進歩し、半数以上の方々が「寛解」という、発病前と同様の生活を送れる状態まで回復できるようになりました。
当科では、日本リウマチ学会のガイドラインに準拠した標準的な治療方針に沿って診療を行い、必要に応じて生物学的製剤、JAK阻害薬などの分子標的治療薬を使用します。山王病院 整形外科/リウマチ科 およびリハビリテーションセンターとも連携しており、手術については整形外科のリウマチ専門医が診療にあたります。
痛風
尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が長く続いた結果として、足の関節などに激痛を生じる疾患です。元気な男性に多く、関節炎に対する適切な治療と、高尿酸血症に対する十分な治療の両面が必要です。また高血圧症、高コレステロール血症、尿路結石などの合併症も多く、併存疾患の管理も必要です。生活習慣病の一つですので、体重コントロールや節酒などが必要ですが、しっかり治療すれば、発症前と同じような社会生活を送れるようになります。当科では、痛風に対する正しい治療を行うとともに、生活習慣の改善も含めた治療を進めています。
膠原病
免疫の異常により、全身の多臓器の病変が出現する疾患です。発熱・体重減少・倦怠感などの全身症状に加えて、皮膚・粘膜、関節、神経、筋肉、心臓・血管、肺、腎臓などの症状、検査値異常が見られます。従来はグルココルチコイド(プレドニンやメドロール)が治療の中心でしたが、この数年で分子標的治療薬が次々と開発され、初期治療のグルココルチコイド投与量が減り、経過中のグルココルチコイドの減量・中止の可能性が以前よりも高くなっています。
膠原病の症状は、同じ疾患でも患者様によって異なりますので、それぞれの方の身体の状態にあう治療をいっしょに考えていきます。
対象疾患
リウマチ・膠原病内科では、以下に示すリウマチ性疾患全般の専門的な診断と治療を行っています。
- 関節リウマチ
- 痛風
- 全身性エリテマトーデス
- 高安動脈血管炎
- 巨細胞性動脈炎
- 結節性多発動脈炎
- ANCA関連血管炎
- 顕微鏡的多発血管炎
- 多発血管炎性肉芽腫症
- 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
- 全身性強皮症
- 皮膚筋炎・多発性筋炎
- 混合性結合組織病
- リウマチ性多発筋痛症
- 抗リン脂質抗体症候群
- シェーグレン症候群
- IgG4関連疾患
- 脊椎関節炎
- ベーチェット病
- 成人発症スチル病
- 好酸球性筋膜炎 など
小児発症の膠原病、若年性特発性関節炎の成人患者様の診療もします。
その他ご案内
さんのう健康講座
山王病院3階にあります山王ホールにて、一般の方向けの「さんのう健康講座」を随時開催しています。開催に際してはホームページに掲載いたしますので、ぜひ情報をご確認ください。
- 当科へのお問い合わせ
- 03-3402-5581(代表) 電話受付時間:日・祝を除く8:30~17:30