Vol.9 子宮頸がんワクチン~男子への接種~(2024.08.10)

2024年08月10日 ワクチンコラムその他

子宮頸がんワクチン~男子への接種~

子宮頸がんワクチンはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンで、現在小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種が行われています。

しかしHPVは子宮頸がんをはじめとした女性の疾患の原因となるだけでなく、男性にも感染し中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマの原因となります。

HPVは主に性行為によって感染しますが、外陰部の皮膚や肛門にも存在するためコンドームの着用のみでは感染を完全に防ぐことはできません。男性・女性双方が予防接種により感染を予防することで、子宮頸がんの原因となるHPVを根本から無くす効果が期待されます。

日本では、4価HPVワクチン(商品名:ガーダシル)が2020年から9歳以上の男性に適応が追加されています。(現在、50以上の国と地域で男性に対する定期接種として使用されています。)

東京都内では複数の市区で公費の助成が開始されていますが、いずれの自治体も当該自治体内の指定医療機関で接種した場合のみ対象となります。なお、港区では男性に対する子宮頸がんワクチンの公費助成は行っておりません。

当科では事前のご予約で男子にも子宮頸がんワクチン接種が可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。(費用:1回目 36,670円、2,3回目 各27,500円 計3回接種

男性はガーダシルのみ接種可能です

女性はシルガードが主流ですが、ガーダシル、サーバリックスの接種も可能です
(厚生労働省ホームページより転載)

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