Vol.2 定期予防接種の追加接種~1歳のお誕生日が過ぎたら~(2023.8.15)

2023年08月15日 ワクチンコラムその他

定期予防接種の追加接種~1歳のお誕生日が過ぎたら~

肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、四種混合では乳児期に3回接種しますが、抗体価を維持するためそれぞれ1歳をこえた時点で接種することが推奨されています。
肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンは細菌性髄膜炎を予防するため、四種混合では百日咳を予防するため、それぞれ重篤化しやすい生後2か月から接種を開始しますが、時間とともに抗体価は低下します。
具体的な報告として、ヒブワクチン接種1年後では39%のお子さんでインフルエンザ桿菌(ヒブワクチンのターゲット)の抗体価が感染防御に必要なレベルを下回っていました1)。
1歳では、麻疹風疹混合(MR)ワクチン、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンとともに、上記ワクチンの接種もご計画下さい。
追加接種ではそれぞれ3回目の接種から一定の間隔をあける必要がありますので、ご不明な点は小児科外来またはお電話にてお気軽にご相談下さい。

日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」より、生後1歳に接種するワクチン
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_07-2seigo1sai.pdf

山王病院小児科
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