心療内科
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概要
心療内科は、内科の中の専門分野のひとつであり、人間の健康維持と疾患の治療に関して心身両面から取り組むことを理念としています。身体に不調をきたしたとき、まずは症状にあわせて血液検査や画像検査を行い、原因を特定して診断・治療に進んでいくものですが、しばしば明確な原因が特定できず標準的な治療で症状が改善されないことがあります。人間の心と身体は密接に関係しており、ストレスや不安や緊張からホルモンのバランスを崩し、身体の不調や病気を引き起こすことがありますが、それが心身症です。
心身症の症状としては、軽いうちは肩や首のこり、めまい、頭痛、食欲不振、不眠などですが、そのうちに慢性的な痛みや疲労、自律神経失調症状などの不定愁訴のほか、全身にさまざまな難治性・慢性の病態が現れてくることがあります。心身症の症状やストレスは患者様ごとに多様であるため、初診時には心身両面にわたる症状の聞き取りを行います。生活歴や現在の社会環境、家庭、人間関係など、患者様のバックグラウンドを知ったうえで、発症要因としてどのようなストレスが関係しているかを評価し、その患者様のストレスに対する感受性や対処能力、社会的スキルや問題解決能力などを探っていきます。治療は、薬物療法で身体症状を緩和・治療すると同時に、その原因となるストレスや問題について心理療法やカウンセリングなどを行いながら、身体と心の両面から診察していきます。
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