院内施設のご紹介

高性能培養器「Embryo Scope」のご紹介

2016年10月、山王病院培養室に高性能の培養器を導入しました。
Embryo Scope(Vitro Life社製)は細胞を体外で発育させるための装置(インキュベータ)と細胞の発育状況を観察するための顕微鏡が一体になった装置です。

胚に優しく安定した環境を提供

一般的に胚の発育状況を観察するためにはインキュベータから胚を取り出す必要がありますが、Embryo Scopeは顕微鏡が内蔵されているためシャーレを外に取り出すことなく観察することができます。そのため培養液の温度やpHに変化が生じにくく、母体に近い優しく安定した環境を提供できると考えています。

胚からのメッセージを逃さない

近年、胚発育の経緯がその後の発育、妊娠の予測に役立つことが知られており、移植胚を選択する際の新たな基準として考えられています。一般的な胚の観察は決められた時間のみ(定点観察)行われるため、どのような経緯を経て今の発育段階に辿り着いたか知ることができませんでした。
しかしEmbryo Scopeは培養している全ての期間で胚の画像を取得することができるため、取得した画像を連続再生することでどのような経緯を経て今の発育段階に至ったか知ることができます。

妊娠率の向上と流産率を低下

上記の相乗効果により、質の高い胚を発育させ、その中から妊娠に至る可能性が高い胚を選択することで、移植あたりの妊娠率の向上と流産率を低下させるとともに、妊娠・出産にいたるまでの治療期間の短縮につなげたいと考えています。
Embryo Scopeについての詳細や不明な点は、リプロダクションセンタースタッフおよび培養士に気軽にお問合わせください。

2016年10月10日より、当院での媒精・培養(精子卵子を混ぜて培養)は、この培養器にて行うため「タイムラプス加算」のご料金がかかります。

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