




※提供卵子(およそ20~30代前半)と患者自身の卵子、受精卵を使用した際の患者年齢別の出産率を比較 ※アメリカ疾病予防管理センター(CDC)発表の2003 ART Success Rates in USAを用いて作成
自身の卵子を用いた場合は、年齢の増加に伴い生産率は低下しますが、若年ドナーの卵子を用いた場合は、年齢による生産率の低下は認められません。

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卵子凍結とは?
卵子凍結は、健康な女性が卵子の加齢による妊娠力の低下を回避し、将来の妊娠・出産に備えて、若いうちに質の良い卵子を採取し、凍結保存しておくことです。

パートナーの不在や、キャリアプランなどの様々な理由から妊娠についてゆっくり考えたい場合、卵子凍結は女性のライフ・キャリアプランの選択肢の一つとなっています。
卵子凍結のメリット
若いときの卵子を保存して将来の妊娠の可能性を高める
35歳を過ぎると妊娠力は徐々に低下します。妊娠力が急激に下る38歳までに卵子を採取し、凍結しておくことで、将来の妊娠・出産の可能性を高めることができます。
また、高齢出産で心配される染色体異常の確率も低くなります。


資料:Hook EB(Obstetrics and Gynecology 58:282-285, 1981)Hook EB, Cross PK, Schreinemachers DM(Journal of the American Medical Association 249(15):2034-2038, 1983)を元に母子保健課にて作成
思わぬ病気や病気の治療による
妊娠力の低下を防ぐ

がんなどの病気の治療や、病気そのものにより妊娠力が低下する可能性があります。現在の卵子を凍結しておくことで、万が一、がんなどの病気の治療や病気そのものにより妊娠力が低下した時に、将来の妊娠への可能性を残すことができます。

卵子凍結のデメリット
卵子凍結は妊娠・出産を100%保証するものではありません
- 将来の妊娠や出産を
保証するものではない - 高齢出産による
合併症の可能性は変わらない - 女性の身体への負担、副作用
のリスクがある
卵子を凍結保存後、融解し体外受精を行ったとしても100%受精・着床するとは限りません。
また、40歳以降の出産は妊娠高血圧症(妊娠中毒症)などの妊娠合併症の可能性が上がります。
卵子凍結は一度に多数の卵子を採取する必要があるため薬の副作用など身体への負担や、通院回数が増えるなど精神的にも負担がかかります。
卵子凍結はメリットがある反面、デメリットやリスクもあります。これらをしっかり理解した上で検討を進めましょう。
当院の特徴
当院は1996年にリプロダクションセンターを開設以来、日本の生殖補助医療をリードしてきました。

エキスパートによる
安心な体制
婦人科における生殖医療の権威である堤治医師を柱に、エンブリオロジスト(胚培養士)、医師、スタッフとともにエキスパートをそろえ、安心して検査・治療を受けていただける体制を整えています。麻酔は麻酔科の医師が担当しますので、採卵時の痛みは心配ありません。また経験豊富な女性医師も多数在籍しているため、安心してご相談ください。

東京大学医学部産婦人科教授、日本受精着床学会理事長などを歴任し、皇后雅子さまご出産の主治医も務めました。日本の生殖補助医療を牽引してきた経験を生かし、卵子凍結や不妊治療をはじめ妊娠・出産のケアに携わっています。

婦人科内視鏡治療センター長
東京大学医学部附属病院やその関連施設等で、産婦人科全般に対する臨床・研究に従事してきました。特に、社会復帰が早くできる低侵襲手術に力を入れています。生殖医療・内視鏡手術・臨床遺伝分野において、指導的立場で活躍しています。

どこよりも安全に
お預かりします
凍結した卵子は、移送時のリスク回避やセキュリティ向上のため、外部委託せずに院内のセキュリティーシステムを完備した室内で厳格な温度管理のもと保管されています。
当院は、免震構造で停電時の対策も万全を期しています。24時間体制で警備員や医師が待機しており、緊急事態が発生した場合は、非常警報システムにより専門職の胚培養士が迅速に対応します。

妊娠・出産・産後まで
トータルサポート
「お産の山王」の伝統と実績を誇る産科・婦人科と女性腫瘍治療・婦人科がシームレスに連携しています。1996年のリプロダクションセンター開設以来、培ってきた採卵・胚移植の実績で、安心・安全な妊娠、さらに出産、産後までトータルサポートします。


※1:2003年~2022年実績に基づく
※2:2006年~2022年の新鮮胚移植および融解胚移植の実績に基づく
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卵子凍結の流れ
通院回数
卵子凍結を行うまで、初回相談を含めて約5~6回の通院が必要です。
スケジュール






保管料の支払いについては、期間を1年、3年、5年から選択できます。
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卵子凍結の費用



内訳
初回相談料 | 3,170円 |
採卵・凍結にかかる費用
診察・検査 | 30,000円(3回分) |
術前検査 | 17,000円 |
排卵誘発剤 | 55,000円〜 137,000円 |
採卵 | 170,000円 |
麻酔 | 55,000円(静脈麻酔) |
卵子凍結前処理 | 11,000円 |
凍結後にかかる費用
個数 | 1年間あたりの 金額(税込) |
---|---|
1~6個 | 49,500円 |
7~12個 | 99,000円 |
13~18個 | 121,000円 |
19~24個 | 143,000円 |
25~30個 | 165,000円 |
凍結胚搬出料 | 55,000円 |
凍結胚搬入料 | 33,000円 |
その他
AMH検査 | 7,450円 |
お支払い例
保管期間 | 1年(規定料金) | 3年(×95%) | 5年(×90%) |
---|---|---|---|
1~6個 | 49,500円 | 141,080円 | 222,750円 |
7~12個 | 99,000円 | 282,150円 | 445,500円 |
13~18個 | 121,000円 | 344,850円 | 544,500円 |
19~24個 | 143,000円 | 407,550円 | 643,500円 |
※表示金額は全て税込みの金額です。
自費診療となります。
上記は一般的な費用であり、患者様の状況により変動します。
保管料の支払いについては、期間を1年、3年、5年から選択できます。支払期間が満了しますと、当初選択いただいだ期間と同一の期間で自動更新となります。
支払期間を変更される場合は、必ずお申し出ください。
保管契約の最長期間は10年です。
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東京都の助成金について
ホームページをご参照ください
東京都卵子凍結助成登録医療機関です
- 東京都に住む18歳から39歳までの女性(採卵を実施した日における年齢)
- 医療行為:採卵準備のための投薬・採卵・卵子凍結の費用
※下記の方は対象外となります。
- すでに不妊症の診断を受けており、不妊治療を目的とした採卵・卵子凍結を行う方
- 東京都若年がん患者等生殖機能温存治療費助成事業(小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業)の対象の方
次のすべてに該当する方が対象です。
- 都が開催する、卵子凍結の正しい知識を持っていただくための説明会へ参加すること。
- 説明会への参加を申し込んだ日から都に助成金を申請する日までの間、継続して都内に住民登録していること。
-
説明会に参加した後、都が指定する登録医療機関※において採卵準備のための投薬を開始すること。
※当院を含む東京都卵子凍結助成登録医療機関 - 未授精卵子の採卵又は凍結後に都が実施する調査に協力すること。
- 凍結卵子の売買、譲渡その他第三者への提供はいかなる場合も行わないこと、また、海外への移送は行わないこと。
- 卵子凍結後も都の実施する調査に対し、継続的に(最大5年間)回答すること。
- 調査協力助成を受けようとする医療行為について、他の法令等の規定により、国又は地方公共団体の負担による医療に関する給付の対象とならないこと。
合計30万円(最大)
- 卵子凍結を実施した年度 上限20万円
- 次年度以降、保管更新時の調査に回答した際に、1年ごと一律2万円(最大5年間)を予定
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ご予約の流れ
予約希望枠を選んでお申し込み
メールにて、日程の確定をお知らせ
(手続きがありますので、 予約時間の30分前までに1階受付までお越しください)
※ご予約はお電話(03-6388-6662)でも承っております。
14:00~17:00(日曜日・祝日を除く)
東京都の助成制度を利用される方は、事前に都の説明会に参加されてからお申し込みください。それ以外の方も、できる限り下記動画を事前にご覧いただいてからご来院ください。
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よくある質問
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Q卵子を採卵するにはどういう準備が必要?Aおよそ10日間の注射や内服を行います。その間3回程度の通院が必要です。卵巣刺激方法は、患者様それぞれの卵巣機能やスケジュールに応じて選択します。
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Q通院回数は?A通院は5~6回前後必要ですが、患者様によっては回数が多少変動することがあります。
1回目:説明および個別検査など
2~4回目:卵巣刺激
5回目:採卵当日
6回目:凍結結果のご報告、診察 -
Q卵子は何個くらい採取できる?A一般的に、若ければ若いほど、より多くの卵子を生産しやすいです。しかし、卵子の採取量は、ご年齢、 卵巣予備能(健康状態)、ホルモンレベルなどに影響されるため、同じ年齢でも人によって異なります。
医師が患者様との相談の上で最適なプランを立て、卵子の採取量を最大化するための適切な治療法を提案いたします。 -
Q卵子の数はどれくらいとればよい?A年齢が上がるほど個数は多い方が良いですが、だいたい10個前後です。子どもをひとり出産するために必要な凍結卵子の数と出産率は下記のデータのとおりです。
ご年齢や2人目の可能性も考えて、採取する数を医師にご相談ください。採取卵子数と子ども1人生まれる確率
採卵時年齢 10個 20個 30個 30~34歳 約55% 約80% 約90% 35~37歳 約50% 約75% 約90% 38~40歳 約35% 約60% 約75% 41~42歳 約20% 約40% 約55% 参考資料:Fertil Steril.2016 Feb;105(2):459-66
-
Q採卵は複数回する必要がある?A年齢や卵巣予備能によって個々に違います。若年であれば少ない個数でよく、また卵巣予備能が高ければ1回当たりの採卵数も多いため不要になりますし、高年では必要卵子数は増え、卵巣予備能が低くなれば、複数回必要となる可能性があります。
-
Q自分の卵巣予備能はどうしたらわかる?AAMH(抗ミュラー管ホルモン)という検査で年齢別に平均がわかり、目安になります。
-
Qどうやって採卵するの?A採卵周期は、月経時から全て経腟超音波を使用します。採卵当日も同様に経腟超音波ガイド下で卵巣に細い針を穿刺し、吸引しながら採卵します。
-
Q痛みはありますか?A当院では常勤麻酔科医がおりますので、安心して静脈麻酔による“痛くない”採卵が出来ます。
もちろん局所麻酔、無麻酔にも対応しております。 -
Q副作用はある?A排卵誘発剤の副作用で、吐き気・頭痛・倦怠感・めまいなどの症状が現れることもあります。
また、卵巣が膨れ上がりお腹や肺に水がたまるなどの症状が起こる可能性もあります。
採卵時には腟から卵巣に向けて針を刺すため、感染や出血のリスクもあります。 -
Q卵子凍結で生まれてくる子へ何か影響はある?A欧米では従来より実施されており、現在のところ影響については報告がございません。
若い時の卵子を使用することで、高齢出産で心配される染色体異常(ダウン症など)の確率が減少します。 -
Qどのくらいの期間凍結は可能?A長期間保存が可能です。凍結卵子の融解後生存率は90%以上とされていますが、妊娠・分娩時の産科的合併症を考慮して、原則満45歳までとしています。
45歳以降も保管期間の更新を希望される方は個別にご相談ください。
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当院のご案内
医療法人財団 順和会
山王病院
アクセス
〒107-0052 東京都港区赤坂 8-10-16
- 銀座線・半蔵門線・大江戸線 「青山一丁目駅」4番(南)出口 徒歩4分
- 千代田線 「乃木坂駅」3番出口 徒歩4分
駐車場には限りがございます。なるべく公共の交通機関をご利用ください。
診療時間
受付
[ 午前 ] 8時30分~11時30分(複数科受診は11時まで)
[ 午後 ] 13時00分~16時30分
診療
[ 午前 ] 9時00分~12時00分
[ 午後 ] 13時30分~17時00分
アクセス
〒107-0052 東京都港区赤坂 8-10-16
- 銀座線・半蔵門線・大江戸線 「青山一丁目駅」4番(南)出口 徒歩4分
- 千代田線 「乃木坂駅」3番出口 徒歩4分
駐車場には限りがございます。なるべく公共の交通機関をご利用ください。
診療時間
受付
[ 午前 ] 8時30分~11時30分(複数科受診は11時まで)
[ 午後 ] 13時00分~16時30分
診療
[ 午前 ] 9時00分~12時00分
[ 午後 ] 13時30分~17時00分