HOME > ご来院の方へ > 診療科のご案内 > 国際医療福祉大学東京ボイスセンター

国際医療福祉大学東京ボイスセンター

言語は人々が社会生活を円滑に営むために重要な役割を果たしています。そして、言語の源は声にあり、美しい声が聞きやすい言語をつくると考えられます。昨今では声が必須の職業も増えており、カラオケのような趣味の分野でも声は重要な役割を持つようになりました。また、喉頭がんによって声を失った方の代替音声の獲得の重要性も、社会的に認知されるようになりました。

このような時代の要請に応じて、2001年に社会のニーズにあった総合的な治療を行えるボイスセンターを、国際医療福祉大学と山王病院の一施設として開設いたしました。もともと、音声障害や喉頭疾患の診断・治療・リハビリテーションに特化したこのような専門施設は、米国では各地にみられますが、日本では初めての試みでした。

2012年4月には喉頭疾患、音声障害分野が専門である渡邊雄介医師をセンター長に迎え、さまざまな専門性を有した医師、言語聴覚士やメディカルスタッフとともに音声外科手術、音声リハビリテーション治療を強化しています。

音声障害は歌手や舞台人など、声が必須の職業に就かれている方に多くみられ、喉頭がんなどの喉頭疾患は中年以降の男性の方に多くみられることが特徴です。当センターではこのような患者様を対象として、喉頭内視鏡検査や、音声音響検査、喉頭顕微鏡を使った外科的治療、喉頭疾患に関連する嚥下機能・呼吸機能の評価、さらに音声障害や言語障害のリハビリテーションまで、質の高い医療をご提供しています。

東京ボイスセンターの対象疾患

声がかすれる・つまる・出にくい・上手に歌えないなど、声に関するすべての疾患が対象です。

  • 声帯炎
  • 歌唱障害
  • 声帯結節
  • 声帯ポリープ
  • ポリープ様声帯
  • 声帯嚢胞
  • 声帯乳頭腫
  • 声帯白板症
  • 声帯萎縮
  • 声帯溝症
  • 声帯瘢痕
  • 声帯横隔膜症 声帯癒着
  • 声帯麻痺
  • 痙攣性発声障害
  • 機能性発声障害
  • GERD(逆流性食道炎)など
その他
  • 吃音
  • 鼻声
  • 構音障害など
 

喉頭顕微鏡下手術について

喉頭顕微鏡下手術は、声帯ポリープや早期の喉頭がんなどに対し、双眼の手術用顕微鏡を使って、主に声帯を手術するものです。一種の内視鏡手術であり、喉頭微細手術ともいわれます。声帯は1〜1.5cm位の小さな臓器であり、そこにできる疾患には1mmに満たないものもあり、肉眼では手術できません。また、声帯は話しているときで1 秒間に100〜250回も振動している精密な臓器のため、手術には正確な手技が必要で、0.1mmのぶれも許されません。手術は口から喉頭まで喉頭鏡という金属の筒を入れ、その筒を通して行います。「声を治す」ので音声外科とも呼ばれるこの手術は、高い専門性と技術が求められます。

リハビリテーションについて

専門の訓練室を設置し、言語聴覚士による高度な音声・言語リハビリテーションをご提供する体制を完備しています。このような充実した環境のもと、年間1,500例以上の新規の患者様を治療しています。声帯結節など声の使用方法によって改善する余地のある疾患に対しては、手術を伴わない音声リハビリテーションにて治療を行うことができます。
また、手術をした場合、手術後の音声リハビリテーションはとても重要です。国際医療福祉大学は、言語聴覚士をはじめ、理学療法士や作業療法士などのリハビリテーションスタッフや医療福祉の専門職を多数養成しています。当センターでは、リハビリテーションスタッフが十分に配置されているため、術後も継続して十分なリハビリテーションを受けることができます。
たとえば、歌手の方の場合は単に声が出るというだけでなく、歌唱可能レベルにまで回復することを目標とするように、患者様のニーズや症状にあわせ、最後まで責任を持って治療にあたります。