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心療内科

心療内科は循環器科、消化器、呼吸器、神経内科などとならんで内科の中の専門分野のひとつです。心療内科では人間の健康維持と疾患の治療に関して心身両面から取り組むことを理念としています。心療内科専門医の多くは一般内科、総合内科的な背景の上に、精神科や臨床心理学的な専門性を備えています。体に不調をきたしたとき、まずは症状に合わせて血液検査や画像検査を行い、原因の特定・鑑別をして診断・治療に進んでいくものですが、しばしば症状に見合う明確な原因が特定できず、標準的な治療でも症状が改善されないことがあります。

人間の心と体は密接に関係しており、ストレスや不安や緊張から体の不調や、時には病気を引き起こすことがあります。さまざまな病気に心理社会的ストレスが加わると、病態が修飾されて複雑になったり、慢性化したり、治療が難しくなったりします。

私たちの体は、内臓の働きをコントロールする"自律神経系"、ホルモンをコントロールする"内分泌系"、外部の異物・細菌、癌などから身体を防御する"免疫系"の3つの要素が相互にバランスを保つことで健康を維持しています。しかし強いストレスを受けると、このバランスが崩れてしまい、体に様々な障害を引き起こします。それが「心身症」といわれるものです。

心身症の症状としては、軽いうちは肩や首のこり、めまい、頭痛、食欲不振、不眠などですが、そのうちに慢性的な痛みや疲労、自律神経失調症状などの不定愁訴、さらに胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、気管支喘息、狭心症、月経不順、偏頭痛、アトピー性皮膚炎、じん麻疹などの難治化・慢性化などの病態が現れてくることがあります。

対象疾患

  • ストレス関連疾患、心身症一般
  • 身体症状が強く内科的対応の必要なうつ病や神経症、パニック障害など
  • 臨床各科にみられる心身症として
  • 線維筋痛症(全身の広範囲痛)
  • 慢性疼痛(筋肉痛、頭痛、胸痛、腹痛、月経痛など)
  • 慢性疲労
  • 自律神経失調
  • 気管支喘息
  • 過換気症候群
  • 気管支喘息
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 過敏性腸症候群
  • 機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)
  • 消化性潰瘍
  • 神経性蕁麻疹
  • アトピー性皮膚炎
  • めまい・ふらつき
  • 高血圧
  • 不整脈
  • 月経関連障害
など

主な診療内容

症状やストレスは患者様ごとに多様であるため、初診時には心身両面にわたる症状の聴き取りを行います。生活歴や現在の社会環境、家庭、人間関係など、患者様のバックグラウンドを知ったうえで、発症要因としてどのようなストレスが関係しているかを評価し、その患者様のストレスに対する感受性や対処能力、社会的スキルや問題解決能力などを探っていきます。

治療に関しては、従来の医学的対応である「医療モデル」に加え、ストレス処理能力の向上を図る「自己成長モデル」からのアプローチを行います。

例えば、胃潰瘍には抗潰瘍薬、高血圧には降圧剤を処方するなどの一般的な医学的治療はもちろん必要ですが、同時にストレスの緩和を図るための睡眠薬や抗不安薬、抗うつ薬の処方も行います。人間は抑うつ的な気分になるだけで、痛みや疲労、血圧上昇など様々な身体的症状が出ますので、抑うつ気分に対する薬物療法が必要なこともあります。

また、漢方薬による治療が有効なこともあります。東洋医学的な視点から人間の健康をみると心身医学との共通点も多く、漢方薬で生体リズムを整えることがストレス緩和に役立つことも多いのです。

しかし、薬物療法だけで症状が改善しないことも多くあります。心療内科では、身体症状を緩和・治療すると同時に、その原因となるストレスや問題について心理療法やカウンセリングなどを通じて体と心の両面から診察していきます。