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リウマチ疾患でご受診の患者様へ

当院では、内科および整形外科にてリウマチ専門医による専門的な診療が受けられます。各リウマチ専門外来で扱う疾患は関節リウマチ膠原病などのリウマチ性疾患です。リウマチ性疾患は原因不明のふしぶしの痛みや、発熱などの全身症状を伴う病気で、診断・治療には内科系から整形外科系にわたる広い知識と経験が必要になります。当院では内科ならびに整形外科のリウマチ専門医が常勤しており、あらゆるリウマチ性疾患に対応しております。

主な診療内容

  • リウマチ性疾患・膠原病の精査・診断・治療
  • 「関節リウマチ」の診断・薬物治療(メトトレキサートなど抗リウマチ薬、生物学的製剤)
  • 「関節リウマチ」・「変形性関節症」の手術

対象疾患

  • 関節リウマチ
  • 脊椎関節炎(乾癬性関節炎、強直性脊椎炎)
  • 膠原病(いわゆる自己免疫疾患)
  • 痛風・偽痛風
  • 変形性関節症
  • 骨粗しょう症

内科

リウマチ・膠原病・痛風外来で、東京女子医科大学リウマチ痛風センターで永年診療に携わってきたリウマチ専門医が担当し、関節リウマチ膠原病全身性エリテマトーデス強皮症など)の薬物治療を行っています。

内科で診る主なご症状

  • 検診でリウマチの検査異常を指摘された場合の二次検査
  • 原因のわからない関節痛・関節炎、発熱・倦怠感など

整形外科

日本医科大学などで30年以上関節リウマチの診療を行い、薬物治療から手術治療まで習熟したリウマチ専門医が診療を行っております。膝関節や股関節、手、足、肘関節の痛みや変形の相談をお受けし、関節注射や薬物治療、必要があれば手術治療を行います。

整形外科で診る主なご症状

関節リウマチの治療

はじめに
かつて、関節リウマチは、関節が壊れ、障害をきたす大変な病気でしたが、現在は優れた薬の出現で、ほとんどの患者様が支障のない日常生活が送れるようになりました。発症早期に、適切な薬剤を用いて治療を開始することが重要です。
しかし、これらの薬物に反応せず、関節に障害をきたして手術が必要となってしまう患者様もいます。このような患者様には、それぞれの状態に応じた手術治療が必要となります。


関節リウマチの薬物治療

関節リウマチの治療の中心となる抗リウマチ薬には大きく分けて、①(従来型)抗リウマチ薬、②生物学的製剤、③分子標的薬があります。また、副腎皮質ステロイド薬や非ステロイド性消炎鎮痛薬を適宜併用して治療します。

関節リウマチの治療に用いられる薬剤


■ 生物学的製剤
生物学的製剤とは、20世紀末に先端技術を結集して開発された薬剤(注射剤)で、関節リウマチの自然経過を劇的に改善します(関節破壊の進行を抑制し、機能障害を未然に防ぎます)。当院でも多くの患者様が使用しており、大変ご満足をいただいております。生物学的製剤には、感染症など副作用の心配がありますが、投与開始前に詳細な血液検査やCT検査を行うことによって、リスクを最小限に抑えて使用しております。また、生物学的製剤は高価な薬剤で、健康保険の3割負担の方で月々約3-4万円かかります(病状により変わります)。患者様の状況によっては、高額医療制度などを用いたり、使用方法を工夫することにより、経済的負担を軽減できる場合があります。当院では患者様のご希望をよく伺い、病状に合った適切な治療法を提案してまいります。


■ 分子標的薬
関節リウマチの炎症を、細胞内で根本的に抑える最新の薬剤です。経口投与で生物学的製剤と同等以上の効果を示します。現在は生物学的製剤に反応しない患者様に使用しています。


関節リウマチの手術治療

関節リウマチでは体中の関節が手術の対象となります。次に代表的な手術について簡単にご説明します。


■ 人工膝関節置換術
膝関節の痛みや強い変形のため、歩行が困難な患者様が対象となります。痛んだ関節の表面部を切除して、金属(主にチタンやクロム合金)と特殊な合成樹脂でできた関節に取り替えます。手術翌日~数日で歩行可能となり約3週間リハビリテーションの後、退院していただきます。

人工膝関節置換術の例

  1. 術前:膝関節の関節面が傷んでいます。軟骨が消失し、骨が露出したり、骨が崩れています。
  2. 術中:関節表面の悪い部分を切除し、丈夫な骨を露出したところです。
  3. 人工膝関節です。大腿骨と脛骨の関節の動く部分には特殊な合成樹脂でできた部品を固定します。
  4. 術後:術後の模式図です。

■ 人工股関節置換術
股関節が侵されると、痛みとともに動きが悪くなり、脚の長さが左右違って、起立や歩行が困難となります。膝関節と同様、人工の関節に取り替えます。手術翌日~数日で歩行可能となり約2-3週間リハビリテーションを行い、退院していただきます。


■ 人工肘関節置換術
肘関節が強く痛む、関節が固まって手が口に届かない、逆にぐらぐらになってしまった患者様が適応となります。入院期間は1~2週間です。


■ 足趾関節形成術
関節リウマチの患者様でよくみられる変形が足趾の変形です。外反母趾をきたし、そのほかの趾はもちあがります。やがて足底や趾の背側に胼胝(たこ)ができて歩行が困難になります。骨を切って変形を矯正することによって、胼胝は消失し、歩きやすくなります。

足趾形成術の例

  1. 術前足背:著明な外反母趾がみられ、2-4趾が持ち上がっています(鷲爪趾)。関節の突出部は、靴にあたって胼胝(たこ)ができています。
  2. 術前足底:2-4趾変形の結果、足底に胼胝(たこ)ができています。痛くて歩行が困難です。
  3. 術後足背:外反母趾と鷲爪趾が矯正されています。同時に胼胝(たこ)も消失します。

■ 手指関節形成術
手指関節は関節リウマチの患者様で最も侵されやすい関節です。様々な変形がありますが、手術をすることにより、QOL(生活の質)を向上させることができます。代表的手術にMP関節の人工関節手術があり、変形が劇的に改善します。